の家族映画…『のど自慢』


現在『パッチギ!』が大ヒット中の井筒監督。『パッチギ!』でも“家族”というキーワードは映画を語る上でとても大きなウェイトを占めていますが、今回紹介する『のど自慢』もそう。40歳を過ぎても転職を繰り返す男、姉の結婚問題で悩む女子高生、自閉症気味の孫を預かった老人。彼らが其々の家族への思いを胸に抱き、地元で行われる「のど自慢大会」に挑む。特にトラガリが「家族ってやっぱり素晴らしいなぁ」としみじみ思ったのが、40歳を過ぎても転職を繰り返す男とその家族。金銭的に辛い状況にあろうとも、夫を見守り応援する妻と子供たち。どこまでもポジティブな生き方は、資本主義社会で生きながらも「お金よりも大事なモノ」を見せられた気がしました。特に妻を演じる松田美由紀の演技が本当に素晴らしい!!夫役の大友康平との息の合った夫婦っぷりは、観ている側の心をホンワカと温めてくれます。