の歴史モノ!映画…『ジャンヌ・ダルク裁判』


リュック・ベッソンが当時の妻だったミラ・ジョヴォヴィッチを主演に撮った「ジャンヌ・ダルク」。観た人多いんじゃない? 面白いよね、アレ。ミラの「いっちゃった」感がたまらなく感動的だったのを覚えてる。で、コチラはそのジャンヌ・ダルクを題材に、彼女がかけられた裁判に焦点を当てたモノ。監督はフランスの大物、ロベール・ブレッソン。いかにもな映画的演出を排し、“真実の映画”を目指した彼らしいやり方で、ひとりの女が理不尽に死にゆくまでを、いやらしいくらいにえぐり出している。裁判中の凛とした強いジャンヌ、独房で死の恐怖に「いっちゃう」ジャンヌ…彼女の何もかもに土足進入ですよ。なのに、カメラはドキュメントのように一定の距離感をもっていて、それがまたスゴイ。いや、何かコワイ映画なんだよねー。でもまた観たくなっちゃうんだけどさ。