の歴史モノ!映画…『宮廷料理人ヴァテール』


戦いや冒険、政治的な駆け引きなんかが、歴史映画の王道なんだけど、料理人を主軸にした歴史映画ってのはなかなか無いよね。主人公のヴァテールは実在の天才料理人で、ホイップクリームの発明者。彼が仕える主人・コンデ大公がフランス王ルイ14世を招いて催された、歴史に残る3日3晩の大饗宴を描いてるんだけど、意外に料理は目立たない。それより、愛憎、陰謀、思惑が入り乱れる人間ドラマの方が主題だね。スゴイと思ったのは、バレエ、オペラ、芝居なんかを取り込んだこの大宴会を、ヴァテールがプロデュースしてるってこと。もうとにかく、書ききれないくらいのトラブル、クレームなんかが押し寄せるんだけど、これを上手く捌いてく姿は、芸術家&一流イベンターって感じだよ。ユマ・サーマンティム・ロスとか、イイ感じの共演者にも注目。