のグッときた恋愛映画…『私たちが好きだったこと』


突然だけど、僕、宮本輝氏のファンなのね。で、この『私たちが好きだったこと』は、氏の同名小説が原作。普通さ、思い入れある作品の映画化作って、何か受け入れられなくない? すでに読みながら自分の頭で映像を作っちゃってるからさ、それと違うのがイヤなのよ。そんな中でコレは、そういう拒否感は全くなかった珍しい1本。けれど、違う拒否感があってさ〜。って、前置きが長くなったけど、今回の本題はコッチね。んで、何が気に入らないかというと、単純に、主人公の女が嫌いなワケよ。劇中の恋愛における彼女の態度が、とにかくムカツクの。も、劇場で「キ〜ッ!!」って声が出そうになったもん。なのにね、何故か泣いてんの、自分。も、号泣してんの。その時は自分の感情がよく分からなかったけど、後で思えば、僕、その女の彼氏の心情にシンクロしてたんだと思う。つまりその時の僕は擬似失恋したワケよ。決して幸せな意味でグッときたんじゃないけど、こんな気持ちにさせる映画も珍しいってコトで、今回のお題に選出してみた。興味があれば観てみてねー。