の家族映画…『ジョンQ -最後の決断-』


家族のためなら、たとえ命をかけても惜しくはない。書くのは簡単だけど、実際なかなかできることじゃないよね。でも、この作品の主人公・ジョンQは、犯罪を犯し、警察を敵にして、さらに命もかけた。子煩悩だった彼が、ここまでするにはそれなりの理由がある。ある日、息子が心臓疾患で倒れる。難病で心臓移植をしないと助からないが、費用はなんと25万ドル。でも、彼は安心してた。保険があると思ってたからね。ところが、長年勤めてた工場をリストラされて半日勤務のパートになった。そのとき、知らないうちに保険のランクが引き下げられてて、上限2万ドルまでしか保険が支払われなくってたんだ。何年も支払ってきたのに、こんなことになるなんてホント腹立つよね。彼は思い出の詰まった家財道具を売り払ってまで、お金を作ろうと奮闘する。地域の人たちも寄付をしてくれたし、足りないけれど何とかなるだろう、そう考えてた。でも、現実は違ったんだ。病院は費用が払えないなら出ていってくれって言ってきた。遂に彼は、人質をとって病院に立てこもることを決意する。彼の行為はもちろん犯罪だし、許されることじゃない。けど、心情的には誰もが共感すると思うんだよね。