のこんな友達欲しい…『若者のすべて』


やっぱり小さい頃からの友達って、良くも悪くも深い付き合いだよね。でも、オイラも含めて東京に出てきてる地方出身者って、そういうコミュニティから切り離されてるからちょっと寂しい感じ。だから、こっちでもそんな仲間ができたらいいなぁって思ったり。そんなワケで選んだのが今回の作品。舞台は神奈川県の川崎。もうこのロケーションを選ぶ時点で普通のドラマじゃない感じなんだけど、メインの登場人物たちもいろいろ複雑な事情がある。両親が事故死、それが理由で大学進学を諦めて家業の経営が苦しい自動車工場を継いだ奴(妹は両親の死がきっかけで自閉症)。その自動車工場を救おうとヤクザの金を盗んでボコボコ、仲間が植物状態になってその贖罪のために生きる奴。父親が医者で、医大の受験を立て続けに失敗、4浪中で裏口入学まで勧められて悩む奴とか、もういろいろ。でも、みんなことあるごとに会って、悩みや希望や夢なんかを話して生きていく感じがなんかいい。あ、全然関係ないけど、工業地帯のガスタンクなんかを映しながら、「Tomorrow never knows」が流れるオープニングは無性に泣けてくるので要注意。自分的には90年代最高のドラマだと思ってるんだけどなぁ。