の気分スカっと映画…『愛と青春の旅立ち』


いまさら何をといった感のある名作。だけど、多少古めの映画だし、時代を感じさせるタイトルだから、観たこと無い人、意外に多いと思うんだよね。なんかこのタイトルだとメロドラマ的なものを感じさせるじゃん? でも、以外に中身は人生の苦味と喜びを凝縮したドラマだったって感じでさ。主人公(リチャード・ギア)は、憧れていたパイロットになるため士官養成学校に入校。父親も軍人で、結構荒れた生活の末、母親は自殺。そのせいで、悲しい思春期を過ごした彼が軍人になるのはヘンな感じだけど、「オレは親父とは違う!」っていう気持ちがあったのかもしれないね。士官養成学校では訓練教官の鬼のようなシゴキが待ってるんだけど、この教官が良い。教官の階級は軍曹だから、候補生たちは卒業と同時に教え子から上官に変わっちゃうワケでさ(卒業式での主人公とのやりとりは感動する)。信念がないとできないよね。その後、恋愛や友人の自殺といったいろんな出来事があるんだけど、有名なテーマソングと共に訪れる、これまた有名なラストはやっぱり清々しい気分になるね。なんだかんだ言っても、男のカッコよさってこういうことじゃないかなって思ったよ。