のオチた時でも、これを観ると、とりあえず元気になる映画…『9000マイルの約束』


オチてるということは心が挫けているということだと思うんだな。仕事がうまくいかなかったり、好きな人に気持ちが伝わらなかったり、身体の調子が悪かったりと、とかくこの世は不幸に満ちているもんだからね。そんな折れた心に再び火を灯すには、人間の不屈の意志を感じるのが一番だと思う。てなワケで選んだのが今回の作品。時代は第二次大戦集結直後。戦犯としてシベリアの強制収容所へと送還さたドイツ兵士が、家族と再開するために脱走する。けれどそこは、シベリアでもアラスカに近い最果ての地。当然車なんて無いので彼は歩いて帰ることになる。それが母国までの9,000マイル(14,208km)の旅の始まりだった。もちろん全行程を歩いて帰るわけじゃないんだけど、いちばん辛い北極圏は、ほぼ徒歩。帰るまでになんと3年もかかってる。書くのは簡単だけど、本当に並大抵のことじゃない。「絶対に帰る」っていう意思がなかったら、成し遂げられなかっただろうね。人間の力は偉大だなぁ。