の桜を満喫できる映画…『ラスト サムライ』


桜といったら、やっぱり日本を代表する花。春になったらキレイに咲いて、短い期間で儚く散る。そして冬を乗り越えて、また新たな花を咲かせる。こういうところが、日本人の死生観や性質とピッタリ合ったからだろうね。そんなこともあってか今回紹介する作品も日本の武士道をテーマにした「ラスト サムライ」。で、この作品のどこに桜が登場するのかと言うと、印象的な二ヵ所のシーンがあってね。あ、多少ネタバレ要素があるんで未見の人は読まないほうがいいかも(笑)。まず一つめは、渡辺謙演じる勝元の村が忍者に襲われた翌日の朝。満開の桜が舞う寺の境内で、トム・クルーズ演じるオールグレンと話をする場面。「人も桜もいつか散る…」と話した上で、どんなものにも生命が宿ると考えるのが武士道だと語る。うーん、深くてよくわからないけど、なんか大事な気がするね。次に登場するのはラスト近く、勝元が自害した場面。死ぬ直前、勝元の眼には満開の桜が写り、「完璧だ…」と言って息絶える。これは桜そのものが完璧だったのかもしれないし、自らの侍としての最後が完璧だったと言う意味かもしれないね。桜とともに、侍の心を知りたい方はぜひ!