の桜を満喫できる映画…『はつ恋』


桜は、出会いと別れの季節に咲く花。ゆえに、桜に美しさを感じると同時に、寂しさも感じるマユゲです。
そんなマユゲが感じる桜に対する気持ちを、見事映像化している作品がある。それは、田中麗奈主演の「はつ恋」。この映画には、いくつかのシーンで桜が登場するが、一番印象に残るのは、ラストの“願い桜”だ。
父ではない誰かに当てて、主人公の母が書いた手紙。そこには、「あの“願い桜”の下で、もう一度だけ会いたい…」という、24年前の母の切ない想いが封印されていた。偶然手紙を見てしまった娘は、病床の母の最後の願いを叶えようと決意する。こうして“桜”は、母の“会いたいという願い”と、娘の“母の願いを叶えたい”という2つの想いの象徴となる。ゆえに、とても美しい桜なのに、その姿を見る時、涙なしでは見られないのだ。
というわけで、この映画を観ると、桜が花びらを散らすように、はらはらと涙がこぼれること間違いなし。いつもとは一味違った桜を見たいアナタは、ハンカチを持って、ぜひこの映画を観てみて!