の旅立つアナタへ…『北の国から'87 初恋』


もう春ですか。早いものです。この時期が来るたび、ちょっとセンチメンタルな気分になるのは何故でしょう。それは多分、中学の卒業式前日、行き着けの床屋に行ったら理容師のオバちゃんがいらん気を使って、思いっ切り剃りを入れてくれたことが要因として考えられます。翌日の卒業式は恥ずかしいやら、先生に怒られるやらで、とんだ卒業式でした。そんなおセンチトラガリのお薦めは、『北の国から 87初恋』。本シリーズを見るたび親の顔が無性に見たくなるのは私の昔からの習性なのですが、なかでもこの「87〜」を見るとその度合いは高まります。クライマックスの泥のついた一万円、思い出すだけで号泣です。トラガリも田舎からTOKIOへ旅立つ時、親父からお金を手渡された(泥はついてなかった)経験があって、それと重なってしまうんですな。今でも辛いことがあるとそのときの事を思い出します。間もなく親のもとから旅立つ方もあまたいらっしゃるでしょうが、いつまでも親を大事にね。

の旅立つアナタへ…『摩天楼はバラ色に』


卒業、旅立ち・・・いい響きですね〜。明るい未来が待ってるって感じで。しかしながら今の時代は大学を卒業しても「やりたいことがない」なんて言いながら無職(ニート、ってやつ?)の方もいるそうだけど、「やりたいこと」なんて、何もしないで簡単に見つかるわけないし、選り好みしないでイロイロ挑戦してみないともったいないと思う。歳をとるほど可能性って、少なくなっちゃうしね(実感してます)。アップリケは、そんな前途多望なみんなに、夢は抱くなら大きいほうがイイ!ってことで、アメリカン・ドリームな映画『摩天楼はバラ色に』をオススメします。なにおとぎ話みたいなコト言ってんだ、って?確かにうまくいきすぎだけど、下っ端から成り上がるなんて、実話でもたくさんあるんだからっ!努力なくして成功ナシ、まずはいろいろなことに挑戦して、大きくても小さくても、自分だけの夢を掴んでほしいな。クサい?失礼。

の旅立つアナタへ…『チキン・ハート』


卒業っていろいろ種類があるけど、大学とかの卒業は結構不安があると思うんだよね。何かをやりたいんだけど、始められない。職場に馴染めるかどうかも心配だ。けど、言い訳できる歳じゃないし…って思いつつ日々を過ごしたりね。この作品にもそんな感じで毎日過ごしてる3人が出てくるんだよ。リングで倒されてから相手を殴り返すことができなくなってるボクサー・岩野は何事にも及び腰。兄貴が仕事の誘いに来ても「正社員とかは逃げられないからヤダ」って断っちゃう。元教師で今は叔父夫婦の帽子屋(寂れた商店街にありそうなやつ)の手伝いをしてる丸さんは「まいったなぁー」が口癖。占いばっかり気にしてる。中年のフリーター・サダさんは超いい加減。でも、たまに真実を告げたりもする。世間的には超ダメな3人が、ビビりながらもなんとか自分の道を探してるの観てると、迷ってるのは自分だけじゃないんだなって妙に納得。誰でも、怖いし、不安だし、ダルい。大事なのはそっから動こうとする気持ちだってことだと思ったんだよね。