の凹んだ!映画…『ピアニスト』


何が凹むかって、救われないんだってば、この映画。ヒロインはカタブツなピアノ教師。もちろんモテない。恋愛なんて、すっかり諦めた感じで、かなりガードが固い。そんな彼女にイケメン生徒が恋をして、アグレッシブなプッシュを開始する。最初は相手にしないヒロインだけど、分かるでしょ?「恋なんて興味ないわ」とか言いつつ、本当に興味ない&諦めた女なんて、この世にいないってコト。それでヒロインは心を開いていくワケ。だけどさ、恋愛ちゅうか、もっと言っちゃえば、人間関係そのものに慣れていないから、人付き合いの“塩梅”が分かんないワケ。そんなメンドーな女を若造が支えられるワケもなく…。公開時、ヒロインのキョーレツな性癖が話題になったけど、そこじゃないんだってば、問題は。「ダメなヤツは結局ダメ」って烙印を押すトコロが問題なんだってば。あ〜、思い出しても凹んじゃう。でもね、カンヌ映画祭グランプリを受賞したことからも分かるように、映画の出来はいいんだよね。だからよけいリアルに凹まされちゃうんだよぉ。あぁぁぁ…。