の漫画を実写化した映画…『月光の囁き』


コレの原作コミック、知ってる? 喜国雅彦が描いてて同じタイトルなんだけど、読んだことある人は知ってると思うけど…なかなかリアル…というか、ぶっちゃけ、かなりエグい。主人公は高校生の男のコ。このコはとってもおとなしいタイプなんだけど、心の内に、まだ自分でも気付いていないマゾヒズムな欲望をもっている。コレが、ある女のコを好きになったことをきっかけに、どんどん増長。そしてそんな嗜好のなかったこの女のコをも巻き込んで、物語はディープな方向に疾走していく…って説明すれば、何がエグいのか、想像つくでしょ? で、映画の方はと言えば、原作にかなり忠実。でもさ、エグくないんだよね、コレが。同じモノを描いているのに、印象としては、切ない青春映画って感じ。共感して泣いちゃう人も少なくないと思うなー。それって言うのは、この映画が題材のインパクトを超えて、普遍的なトコロまで到達してるってコトだよね。監督は「黄泉がえり」塩田明彦。僕個人的には、この人は日本において、岩井俊二を超える切な系青春映画の名手だと思うんだけど、どうかな?