の2005年No.1映画…『ふたりの5つの分かれ路』


2004年はまゆげにとっての映画の当たり年で、マスコミ試写で観て、劇場でも観て、DVDも買った、という映画がいくつもあった。それに比べると2005年は同点2位が多く、その中からどれかを昇格させて1位、という感じ。で悶々と悩んだ(?)結果選んだのが、「ふたりの5つの分かれ路」。これは「アレックス」と同じく、時間軸が逆行していく作品。オープニングで生々しい男女の別れが披露され、運命の出会いをはたす2人で幕を閉じる。つまりある男女の離婚→亀裂→出産→結婚→出会いの5つのエピソードが時間を遡って描かれているのだ。しかもその一つ一つが短編映画として上映しても遜色のない出来栄え。1本の映画で5本分を楽しめた気分になれるのだ。もちろん全部を通して観ることで、しかも時間を遡って観ることで、主人公たちがその時何を考え、どんな決断をして、その結果がどうなったかをじっくり堪能することができる。結局人は過去に戻って何かをやり直すことはできないし、今ある自分を振り返ることしかできない。そう考えると一見逆行した映画の順番にも納得できるし、さすがフランソワ・オゾン監督、そこを肝にして“愛”という生もの栄枯盛衰を上手いこと見せてくれている。
…などとちょっと今回は大人な評論などしてみたが、基本的に大好きな映画は単細胞のまゆげの頭を満足させてくれるアドベンチャー超大作。ところが今年はフランス映画で見事ダンディなまゆげとして締めくくることができた。バンザーイ!
とは言いつつ、来年のNO.1映画は「M:i-3」だったりするまゆげかもしれないけど、皆様2006年もよろしくネ!