のカンヌ映画祭過去受賞映画…『ピアニスト』


カンヌ国際映画祭で、主演男優賞、主演女優賞、そしてグランプリの3冠に輝いた衝撃作「ピアニスト」。原作者エルフリーデ・イェリネクの自伝的小説を映画化するにあたり、監督は異常な性癖を持つエリカ役に、イザベル・ユペールを熱望。見事それを実現して作られた映画だけに、ユペールの鬼気迫る演技に圧倒されること間違いなし。ユペール演じたエリカの異常性が激しくなればなるほど、ブノワ・マジメルが演じたワルター青年の爽やかさが際立つ。そのワルターがだんだんけがれていくさまを、容赦なく取り上げたミヒャエル・ハネケ監督は、さすがです。柳楽優弥が受賞するまで、史上最年少の主演男優賞受賞者と言われたブノワ・マジメル出世作、勇気のある人はチェックしてみて!