の歴史的人物映画…『ノストラダムス』


まさに数年前、過剰なほどブームになったものの、その後全く耳にすることがなくなった歴史的人物――ノストラダムス。一時期はかなりオカルトよりに描かれていた彼を、1人の人間として描いた作品が、この「ノストラダムス」である。医学に強く、その時代信じられたできごとに意義を唱える姿は、どことなくレオナルド・ダ・ヴィンチを彷彿させる部分も。彼の予言のかずかずは多くの人が知っているが、ノストラダムスの人となりは案外知られていない。この作品を観ると、彼の生い立ちや信念がどんなものだったのか、なんとなくわかるかもしれない。未来とおぼしき異空間を、突然目の当たりにしたノストラダムスが願ったことは、“人類の平和”だったのだなぁと感じさせてくれる1本である。