のかわいくないけど、憎めないキャラ映画…『ポーラー・エクスプレス』


ロバート・ゼメキス監督が、“パフォーマンス・キャプチャー”を用いて、あくまでもアニメーションで実写のような映画を作ることにこだわった作品が、本作「ポーラー・エクスプレス」。トム・ハンクスが1人5役に挑んだ意欲作としても知られているが、主人公の子供をはじめ登場するキャラクターの表情が、“なんだか怖い”ことでも有名だ。リアリティを追求した気持ちはわかるが、「ニコッ」という子供の笑顔が、「ニタ〜リ」と笑っているように見えてしまい、決してカワイイとは言い難い。でもストーリーはクリスマスを舞台にしているし、背景の美しさやファンタスティックな設定のおかげで、そのなんとも言えない表情の子供たちも、「まぁいいか」と思えてしまうところが、この映画の不思議な威力。まさに可愛くないけど、憎めないキャラなんじゃないかなぁとマユゲは思う。未見の方は、ぜひご覧あれ!