スゴイ! 音楽映画

2006年1月27日、モーツアルト生誕250周年を祝う会が世界各地で開かれていたよう。映画にもミュージシャンの伝記やアーティストが主役を演じているもの、ミュージカルなど音楽をテーマにしたものがいっぱい。ということで、今週はリコメンド一家の「スゴイ! 音楽映画」をリコメンド!

今週のお題「スゴイ! 音楽映画」

のスゴイ! 音楽映画…『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』


この映画が公開された年のアップリケのナンバー1映画はコレだったわ。もともとはブロードウェイでロングランしていたロック・ミュージカル。これを舞台と同じく、監督・脚本・主演をジョン・キャメロン・ミッチェル(素晴らしい!)が担当し、映画化。アップリケは、とくにロックが好きなわけでもないし、どちらかといえばミュージカルとか苦手なんだけど、この映画はもう最高なの! 何度観たかわからないし、サントラも買っちゃったくらい、この映画の世界観が好きなんだ♪そしてJ.C.ミッチェルが演じるヘドウィグがこれまた魅力的。女に生まれ変わるために性転換手術を受けるんだけど、手術ミスで、彼の股間には1インチ跡が残ってしまうの。それをすぐさま“怒りの1インチ(アングリーインチ)”として歌にしちゃうんだからスゴイ! 逆境にも負けず、愛(片割れ)を探し求める巡業生活の中、パンチのある歌を歌い続けていくの。また、ヘドヴィグが愛する男の1人を若手筆頭株のマイケル・ピットが演じているのにも注目。とにかくパワー溢れる1本よ!

のスゴイ! 音楽映画…『ディナー・ラッシュ』


監督自身が数々のミュージックビデオやCMを手掛けてきただけあり、映像と音楽が見事にシンクロしている作品がある。それはボブ・ジラルディがメガホンをとった、ニューヨークのイタリアン・レストランを舞台にしたサスペンス・ドラマ「ディナー・ラッシュ」。初めてこの作品を観たマユゲは睡眠不足で不覚にも途中で居眠りをしてしまった。でもハッと目覚めて最後まで見てビックリ! オープニングからは予想もしない終わり方で、「これはおもしろい」と居眠りをしていた部分も気になり、再度初めから観ることに。今度は正座して見るぐらいの気合いで観たから、途中で眠ることなどなく、逆にリアルな映像とリズミカルな音楽にたっぷりと酔いしれてしまった。
DVDの特典映像にはミュージック・チャプターがあり、音楽があるシーンを集めて収録している。これが本編とほぼ同等のボリュームなのだが、これも最初から最後まで聴き入ってしまった。その結果、たった1日で通算3回も同じ映画を観ることになったマユゲ。これはマユゲには初体験の出来事だ。映像のクールな切れ味もさることながら、スタリッシュな音楽がマユゲに3度も映画を観させたことは言うまでもない。
ってなわけで、2/1(水)〜3/1(水)正午まで配送料も無料だし、「ディナー・ラッシュ」をご賞味あれ! 病み付きになること間違いなし!!

のスゴイ! 音楽映画…『グリッター・きらめきの向こうに』


ミュージシャンが映画やドラマに出るっていうのは、結構大変だと思うんだよね。だって、役者は歌の部分を吹き替えられても、ミュージシャンが台詞を吹き替えてもらうことはできないからさ。だから本職の役者に比べたら演技は劣ると思うんだけど、それでおもしろくないかというとそうでもない。今回の作品も、マライア・キャリー主演で、映画公開時にはさんざん酷評を浴びたけど、実際観てみると、そんなにダメでもないなって人が多い映画でね。そりゃ、ストーリーはさ、哀しい境遇の主人公が夢を諦めずに、成功と挫折を繰り返しながら成長していくっていう、スタンダードなものだけどさ。歌のシーンがハンパなくスゴいんだよね。ぎこちない演技のマライアが、歌のシーンになると物凄い迫力と存在感を出す感じは、まるでさなぎから蝶が生まれるのを見ているような感動を覚えるよ。ある意味、長篇のPVを観ていると言ってもいいかもしれない。悪い意味じゃなくてね。

のスゴイ! 音楽映画…『イエローサブマリン UKバージョン』


音楽には疎いビキニです! 今週は「音楽映画」ってことでビキニ頭を悩ませたわよ! オシャレに「コーヒー&シガレッツ」とか、90年代を懐かしめる「リヴ・フォーエヴァー」とか色々考えたけど、ここはベタにビートルズにしようと思うの。ビートルズって結構映画作ってるわよね。アイドル時代の「ビートルズがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!」「HELP! 4人はアイドル」だとか。「マジカル ミステリー ツアー」あたりは本当に「音楽映画」って感じじゃないかしら? ストーリーは全くなく純粋に映像と音楽を楽しむ映画。好き嫌いがだいぶ出る映画だと思うわ。で、一番のビキニのオススメは「イエローサブマリン」ビートルズ映画とは言いづらいぐらい本人たちは出演してなくて、アニメ映画なんだけど…。まだビートルズなんて知らなかった子供のころ、TVで見てたのよ。なんか絵が気持ち悪いって思ってたけど、「イエローサブマリン」の音楽が好きだったの。そういう意味では「音楽映画」って言ってもいいわよね。